「わかってほしい」と願うことすら、こわいとき、
誰かに自分の本当の気持ちを伝えたい。
その想いが胸の奥で大きく膨らんでいるのに、なぜか口にすることができなくて、じっとそのまま押し込めてしまう…
「もし拒絶されたらどうしよう」
「自分の言葉が誤解されてしまったら、心が壊れてしまうかもしれない」
「本当の自分を知られたら、嫌われてしまうかもしれない」
そんな不安が、胸をぎゅっと縛ってしまうのかもしれません。
その怖さは、決して弱いからではありません。
誰にでも、傷つくことから身を守りたいという自然な本能があります。
だからこそ、伝えたい気持ちが強ければ強いほど、その願いを口に出すことが、かえってこわくなってしまうのかもしれません。
この気持ちを無理に押しころそうとするより、言葉にしなくても、感じているだけで充分とも言えないでしょうか。
怖いという感情は、心からの大切な声。
それは「自分を守りたい」という真実の叫びであり、自分自身を大切にしている証しではないでしょうか。
だから、自分のその怖さを責めたり、否定したりしてしまったとしても、怖がる存在そのものを、まずはそっと抱きしめてあげていただけたら…。
ここには、感情に寄り添い、受け止めるための場所があります。
無理に伝えようとしなくても、ただここにいるだけでも、言葉にしなくても存在は誰かに響いています。
伝える怖さと同じくらい、安心できる時間や空間が少しずつ増えていきますように…。
その小さな変化が、やがてあなたの心に優しい光を灯してくれますように…。
いつか、恐れを超えて自分の想いを手放す日が来ますように…。