自分のこころを聴きたいと 願いはじめるとき

── 自分の内側へ静かに目を向ける入り口

ふと、はじまりの気配が …

『こころの聴き旅』をご一緒くださり、ありがとうございます。

そっと扉が開き、静かな旅路が少しずつはじまっていきます。

わたしが、自分のこころを聴こうと思ったときも ──

それは、何か特別な出来事があったようで、あったわけでもなかったのかもしれません。

ある日のふとした瞬間に

「あれ……? いま、わたし、どう感じているのだろう?」

そんな、小さな気配のような問いが、静かに胸の奥に浮かんできたのです。

誰かにわかってもらおうとか、整理しようとか、すぐに答えを出そうとか

そういうものではなく、ただ、

「いまの自分のこころに、そっと触れてみたい」──

そんな感覚だけが、ぽつんとそこにありました。

きっと、こころが静かに旅をはじめるときは

そんなふうに、声にならない何かがふわりと漂うのかもしれません。

まるで、まだつぼみのままの花が、光を浴びながら、静かに開く時を待っているように。

小さな やさしい時間

もしよろしければ、今日のどこかの時間に、少しだけ自分の中を眺めるひとときを置いてみてください。

何か答えを探そうとせずに ──

「今、わたしのこころは、どんなふうに息をしているだろう…?」

もし何も感じなければ、感じようとすることさえも、そっと横に置いて

ただ、いまの自分の内側の静けさに身をゆだねるように ──

静かな旅は、こうして少しずつ続いていきます。

また、次の便りでお会いできましたら嬉しいです。