誰にも言えない
「もう何も言いたくない」と感じてしまう日も、
2025年6月4日
「……もういいや」 そう呟いたのが、何回目だったか、もう覚えていない。 スマホを伏せたまま、テーブルの上に置いて、背もたれにもたれかかる。 既読も未読も、どうでもよくなってしまったような、そんな夜。 伝えたかったはずなの […]
ここにいるのに、どこにもいないような――
2025年5月29日
存在の影がゆれるとき 「ごめんね、ちょっと考えさせて」 そう言って、そのまま返信しなかったメッセージの画面。 既読がついたまま、もう何日も経っている。 言いたいことがなかったわけじゃない。 ただ、どの言葉も遠くて、重たく […]