執筆: 傾聴メンバー・市川まゆ
遠慮ばかりして、大切なものを手放していることはありませんか?
「遠慮の気持ち」・・・ 相手のことを思いやり、気遣うこと、本来は、すてきな気持ちだと思います。
◆ 美味しいお店が大好きな二人
中村さん(仮名)は、20代後半の女性です。
ある日、仲の良い友だち・あやかさんと出かけていました。
二人とも、美味しいお店が大好きで、よく色んなお店を見つけては一緒に食べに行きます。
友だちのあやかさんは、中村さんにスマートフォンの画面を見せながら話ししていました。
この 春野って ラーメン屋さんに行ってみたい!
また 今度 行けばいいよね
◆ 後日
今日も二人は、また別のお店に行く予定で出かけています。
わかった
でも 前も譲ったんだけどなぁ・・・
◆ またまた、後日
行ってみようよ!
今日は 私が行きたい
創作料理の市ノ川って お店じゃ だめかな?
あやかさんは、ちょっと、ふてくされた様子です。
中村さんは、あやかさんの様子を見て応えます。
今日は オータムってフレンチのお店にする・・・
もう いいや・・・
本当は遠慮したくなかったけれど・・・
今回も あやかに譲っちゃった
◆ そんな ある日・・・
中村さんは用事のため、一人で出かけていました。
偶然、行ってみたかったお店、創作料理の市ノ川の近くで用事があったので寄ってみると・・・、
入口の扉には、張り紙がされていました。
「誠に勝手を申しますが、店内、改装工事のため三ヶ月間、お休みいたします(店主)」
何だか 自分から離れていくみたい・・・
◆ それまた、後日
あやかさんは、またまた新しく行きたいお店があるようです。
今日も あやかの言う通りでいいや・・・
中村さんは思いました。
お店や行きたいところを調べるのが すごく楽しかったのになぁ・・・
あやかと会うのも 億劫になってきた
大切にしたいものが 何なのか分からなくなってきた。
◆ 遠慮の気持ち
遠慮の気持ちは、本来すてきな気持ちだと思います。
しかし、遠慮することに自分自身が慣れすぎてしまう。
周りの人たちも「この人は遠慮してくれる人、譲ってくれる人」と定着していたとしたら・・・。
自分の本当の気持ちにフタをして、諦めることに慣れていませんか?
自分と相手の意見や考えが違った時・・・、遠慮するときの、心の動きがあるのではないでしょうか?
(1)「私はいいよ」[wp-svg-icons icon=”smiley” wrap=”i”]
心に余裕があり、相手を思って気遣って、相手の気持ちを尊重するパターン。
気持ちよく、どうぞ^^!と、自らが納得して譲ることができる状態。
(2)「私はいいよ」[wp-svg-icons icon=”confused” wrap=”i”]
毎回、毎回、なんで、私が譲らないといけないんだろう。ムカムカ。
どうせ、私が譲ることになるんだろうな・・・。
もう、どうでもいいや・・・。
投げやりになって、心のフタを閉じてしまう。シクシク。
例えば、遠慮の気持ちにも心の動きによって、このような違いもあるように思います。
投げやりな遠慮の気持ちが続くと、相手に譲り、自分の気持ちをあきらめることが当たり前になり、欲しいものが何なのか、自分でも分からなくなっていくのではないでしょうか?
私なんて・・・と、自分のふがいなさに落ち込んで、自分を責めていないでしょうか?
そんなときは、心を休めてみませんか?
心を休ませる方法の一つが、傾聴です。
心を休ませることで、自分に大切なものが見えてくるかもしれません^^
※ 本記事の内容は、特定の個人やクライアント様の事例ではありません。 記載名称は、店名も含めて全て架空のものです。 ここでは、中村さんとあやかさん(どちらも仮名)についてのお話としております。 |
● 市川 まゆ ●
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