誰もがストレスを抱えて生きていますが、一般的には「愚痴なんて口にするものではない」という捉え方が多いかもしれません。カッコ悪い・しょうもない・現実逃避・意志が弱い証拠・・・etc、このように恥ずかしいことと思い込まれているかもしれません。
身内やご友人など周囲の人にわずらわしく思われたくないと、あなた自身の気苦労を蓄積してしてしまっている方は少なくないのではないでしょうか。そうして、自分の内に溜め込んでしまうタイプの方は多くおられると思います。
簡単には人に悩みを打ち明けず、誰かに愚痴を言うこともなく、それで消化して克服できているのなら良いのですが、溜め込んで抑圧しているだけでは問題がなくなるわけではありません。感情は理性で制御しきれるものではありません。
長い人生です。あまり抑圧しすぎると、精神衛生上、決して良いものではありません。いつかは弊害が出てきてしまい、自分自身のココロや身体に不調をきたすばかりか、身近な人間関係や仕事・家庭生活など人間関係にも悪影響を及ぼしかねません。
サイバーエージェントが提供するコミュニティサービス「きいてよ!ミルチョ」の調査発表によりますと、普段、SNSに投稿することが多い人でも、「SNS上で愚痴を投稿したくても投稿できないことが多いと思いますか?」と聞いたところ、60%以上の方が「そう思う」と回答しています。SNS上で愚痴を投稿したら、7人に1人がトラブルのもとになったとも答えています。
この調査結果に限らないでしょうが、完全なストレスフリーの人生があるのなら教えていただきたいと思うほど、どのような方でも、多かれ少なかれストレスを抱えて生きています。この中で懸念されますのは、不平不満も弱音もこぼさず、何も言わないでコツコツと取り組む真面目タイプの方です。どうにも内面を抑圧してしまいます。
私たちは、ココロを抑圧したり閉じたままでは生きていけないのではないでしょうか。自分自身も本当の意味で楽しくないですし、本当の人間関係もつくれなくなってしまいます。
愚痴というものは単なる愚痴ではなく「ココロの上での事実」とも言えます。 愚痴を誰かに話すことは、決して自分がダメだからではないと思います。愚痴を言うことは欠点を暴露するというわけではなく、理性だけで制御しきれるものではない、自分自身のココロにゆとりを与えてあげることです。晴れ晴れとした気持ちになっていただくためです。
そこから問題を真っ直ぐ見つめていけるようになって、あなたらしい改善につなげていただくためでもあります。本音を口にしてから、いよいよ本物の好転へと変わっていきます。
● むらた つとむ ●
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